2014-12-24

お騒がせ映画、「ザ・インタビュー(The Interview)」を観たよ

なんで「ジ・インタビュー」じゃないんだろう…という疑問はとりあえず置いておきます。
この事件、毎日のようにアップデートがあって目が離せない。
「公開中止!」→「圧力に屈するな!」→「言論の自由!」とか言い出すいかにもアメリカンな経緯をたどったこの映画。オンライン配信されていたので観ることにした。

我が家はXboxで観た。これを書いている時点では、他にもGoogle PlayとYouTubeで観られるそうだ。NHKいわく、日本では観られないらしい。

いやー、とにかく、これまでに観たことないくらいのおばか映画だった…(あまり映画を観ないので、というのもあるが)
「金正恩の暗殺映画」とか書いてしまうと、なんだかシリアスな手に汗握るサスペンス映画を想像するが、全然そんな感じじゃない。どたばたおばかコメディーである。
くわしいストーリーはこちら。町山さんがおっしゃっている通り、この映画で北朝鮮が釣れたこと自体がまずネタだし、むきになるアメリカ政府やら「言論の自由だ!」とか言ってる人たちも、すべてが次回作に向けた壮大な仕込みなんじゃないかと邪推してしまうくらいだ。
「言論の自由だ!」と拳を振り上げていた人たちが「勝利!」とばかりに実際に観てみたら、まるで実家で流れていたテレビに突然ラブシーンが出てきたかのような、なんともいえない微妙な雰囲気がその場に漂うことが容易に想像できる。実際、無駄(?)なポルノシーンもあるし。

ということで、日本で公開されるかどうかわからないけれど、「観る価値があるか?」って言われたらどうだろうなあという感じである。少なくとも、映画館で観る必要はまったくもってない…
おばかの裏にはたぶん強烈な皮肉があるのだが、見たあとに何も残らないお笑い番組のように、うすっぺらいおばかの勢いが何よりも勝っている。やっぱりこれに釣られたという北朝鮮(なのかなあ?)のレベルは推して知るべしとも言えるのだろう。そして売られたケンカは種類を選ばず買っちゃうアメリカさんよ…

本当の「自由」はおばか映画をおばかだと言える環境なんじゃないだろうか。なんちゃって。